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2006-05-23

前教皇ファンが見た“Have No Fear”

前教皇ことカロル・ヴォイティワ氏の、少年時代には孤独に耐え、青年期にはナチズムと闘い、聖職に就いては共産主義と闘い、不安と闘って教皇に就任し、ややこしい国際情勢と闘いつつも、圧政下で頑張っている南米の神父さんを救えなかったことを後悔し、後悔さめやらぬうちに自分も暗殺されかかり、祖国ポーランドや東欧諸国の解放のために闘い、民主化したらしたで人心の乱れと闘い、キリスト教会内部の腐敗と闘い、自らの老いと闘い…という、書き出しただけでもしんどい84年の生涯を、ものの90分にまとめた走馬燈のような作品。
嘆きの壁に向かってキリスト教の歴史に対する責任を告白する、という晩年の場面から、一人称で生涯を回想する手堅い構成で展開し、ところどころ非常にエモーショナルな演出はあるものの全体的には淡々とした描写が続きます。
淡々としすぎて、作品としての面白さはどうかと思いますが、表舞台から見た超人的な教皇よりも悩み苦しむ人間ヴォイティワとしての側面が強調されているので、キリスト教徒でなくても人物評伝として見やすいでしょう。

だがしかし。
実は私は昔から、前教皇が大好きなのです。
だから正直、見るのが辛かった…;;
いやクレッチマンの演技が悪いのではありません。むしろ上手すぎて
冒頭のあたりはまだ「わー、歩き方そっくりー」とか言ってられましたが、終盤に行くに従って衰弱ぶりが痛ましく、広場の人々に窓から語りかけようとしたら声が出ない、という場面なんか本当に見てられません。うえ~ん、ぱぱ~(>_<)

それでもやっぱり、クレッチマンはハマリ役でした。予想通り。
若き日の颯爽たる神父さんも格好いいし、堂々たる教皇姿も素晴らしい。
「僧侶は長身で美形で声も良くなくては」と清少納言さんも言っていますが、まったくその通りだと思います(ちっちゃいガンツ先生も可愛くていいけど)。
だからなおさら、「おおらかでチャーミングな人柄」の教皇の、超人的な大活躍も見せてほしかったな~とも思うのです。



↑先生そっくり

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プロフィール

蛹原タオ

Author:蛹原タオ
sanagihara☆yahoo.co.jp
属性:書痴画狂・犬派・虫キチ・不定形生物好き
趣味:映画・演劇・古書漁・動植物観察
好き役者:A.ブロディ、T.クレッチマン、B.D.ハワード、J.イェンチ他
好き作家:稲垣足穂、種村季弘、たむらしげる、手塚治虫
座右の銘:三十六計逃げるにしかず
*06年3月15日以前のログはこちら

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