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2006-04-24

高慢な生物群

三の丸尚蔵館に伊藤若冲の『動植綵絵』を見に行ってきました。会期自体は九月まであるのでのんびり構えていましたが、よく調べたら会期中5回の作品の入れ替えがあって、第一期は4/23までだったのです。あぶなかったー。

しかし若冲さん、いままでも画集やTVで散々見ていたのですが、生で見ると実に何と言うか、

エロい。

展覧会のサブタイトルは「愛でる心、彩る技」とありますが、どうもこれらの動植物は「愛でる」感覚には向いてないような気がします。だって発情期がありそうなんだ。フェロモン出してそうなんだ、あの連中は。〈南天雄鶏図〉の黒い雄鶏なんて惚れますよ。
若冲の描く鶏や花を見ていると、エロスとは生命力のことなんだなーと実感します。
そして、生きているという事はこんなにも特権的なことなのだ! という優越感・恍惚感を見せつけられるようで、気合いが入らなくもないですが、こっちのコンディションによってはかえって精気を吸い取られそうな気もする。
そんな生命力溢れる動植物で埋まった画面は当然、いわゆる花鳥画的な調和とは違い、それぞれに激しく主張する偉そうな鳥や花たちが、ギリギリのバランスを保っているような緊張感のある構図。「絢爛たる不安」と表現した作家がいましたが、なるほどこういう事なのかと納得しました。

それにしても、若冲さんの動植物に対する視線って何なんだろう。
まるで自分より遥かに上位の存在に、崇拝しつつ挑みかかっているようなのです。鶏や花相手に。
あるいは、主に欧米の画家で、モデル(場合によっては複数)の女性と総力戦のような恋愛劇を繰り広げながら物凄い作品を作っていくような人がいますが、色事芸事とは一切無縁で絵に没頭していたという若冲も、そんな関係を築いていたのかもしれない。鶏や花と。

ともあれ、あと四回の若冲詣でには、出来るだけ心身を健康にして臨もうと思います。
でないと、鶏に恋をしてしまいそうだ。

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こんばんは
>伊藤若冲
以前、出先の関西で見たので細かい記憶はあやしいですが、
鳥が真っ逆さまに落ちていく絵に衝撃受けました。
あと生命力が画面には収まりきれないように満ち満ちているような雄鶏等に、犬が不思議な姿でそれがまたかなりインパクトありました。
彼の絵はまた是非観たいと思っていましたので、ご感想ありがとうございます。
機会があれば行ってきたいです!
下の板についてここで申し訳ありませんが
>ブロディ君の企画もの
まだ未見でした。
早速拝見し蛹原さんのコメントに感心しつつも、こんなにもブロディは狭い場所と縁が!と吃驚です。 
別にそう売り込んでいるわけではないんでしょうがね。。

kaedeさま、いらっしゃいませ~(^^)
クレッチマンと関係ない絵話にコメントありがとうございます。
生若冲は本当に衝撃的でした…。一つ一つがリアルすぎて、全体としてはリアルを通り越しているというか。おっしゃるとおり生命力が溢れかえっていて、背景の雪までニョロッと動きそうな感じなんですよね。機会があったらぜひ行ってみてくださいね。タダだし(笑)
>狭い場所
いやいや、何が売りになるかわかりませんよ。幅45センチの空間で芝居が出来る役者を捜しているプロデューサーは案外多いかもしれない(笑)
でも「零下30度の中で長台詞が言える」とかいうのは、本当に売りになりそうですね~
プロフィール

蛹原タオ

Author:蛹原タオ
sanagihara☆yahoo.co.jp
属性:書痴画狂・犬派・虫キチ・不定形生物好き
趣味:映画・演劇・古書漁・動植物観察
好き役者:A.ブロディ、T.クレッチマン、B.D.ハワード、J.イェンチ他
好き作家:稲垣足穂、種村季弘、たむらしげる、手塚治虫
座右の銘:三十六計逃げるにしかず
*06年3月15日以前のログはこちら

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