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2005-02-25

『Uボート最後の決断』

この既視感あふれる邦題はどうなんだろう。
と、配給会社のやる気に一抹の不安をおぼえながらも、行ってまいりました『Uボート 最後の決断』。
まず観客が男性(中年以上)ばっかりで驚く。メジャーじゃない戦争映画を映画館で観る観客ってこういう層なのか。この人達の前で『ナナ』や『プリティプリンセス』の予告編を流すことに何か効果はあっただろうか。『世界で一番パパが好き』の予告にはちょっと効果あったかもしれない。
そしてロビーではUボートのプラモを売っている。そうか主人公はUボートなんだ。だから邦題には、たとえ過去の名作とかぶってても「Uボート」と入れなきゃならなかったのね(でも後半分もどっかで見たような)。
そんな事を考えながら観ていたせいか、男ばかりの映像の合間にさり気なく入るUボート外観のショットは妙に美しく見えてしまいました。
「海中で歌っていたら敵に聞きつけられて撃沈」という昔語りの乙女のようなエピソードといい、回想シーンでお安く登場する美人妻より余程ヒロインの格を感じさせる。そういえば原題は『In Enemy Hands』だけどヨーロッパでのタイトルはズバリ『U-Boat』。アメリカ人は潜水艦萌えしないのかな…って、なんで延々U姫の話をしているんだ。役者の話をしようそうしよう。
えー、まず私のそもそもの目的であるU姫副長クレマー役トーマス・クレッチマン。実力も人望もそれなりにあるのに、常になんだか不安そうな副長が見事にはまっておりました。
艦長に対する尊敬と反発とか敵兵への不信感と連帯感とか、とうとう自分で決断しなきゃならない時の縋るような表情とか、全編通じてとにかく揺れる感情の表現はそれだけで一見の価値あり。こんな副長がいたら上官も部下もついつい庇いたくなるでしょうね~
そして艦長役のティル・シュヴァイガー。わー!かっこいー!今までノーマークだったのが信じられねー!
寡黙かつ情に熱い海の男でありました。ああ好み。おかげで彼の気持ちを理解しようとしない若造達に本気で腹立ったよ。
そしておそらくこの映画を観た女子の9割7分が反応するであろう、艦長副長の関係。
艦長が副長に「本当なら艦長になっている実力なのに」とか言うシーンで「艦長同士じゃ同じ艦に乗れないじゃんか~!」と心の中で叫んだのは私だけではないはずだ。
普段ファーストネームで呼んでるのに、意見を否定されたり強く命令されたりすると「はい、艦長殿」と答える副長の、ちょっと拗ねたような物言いもかわいい。

米側のチーフと、艦長副長の信頼関係もいいですね~。
この3人に限らず、敵同士の友情が、何かをきっかけに劇的に成立するのではなく、食事を出すとか傷病者の手当てを許すとか、技術者として仕事を一緒にこなすといった事を通じていつの間にか成立しているという描き方には好感が持てます。仲間達の遺体を水葬する時、独兵が祈り終わるまで米兵が待っているというエピソードには特にしみじみ。
ラストシーンもほっとさせてくれる感じで良かった。副長のニット帽も可愛くて良かった。チーフの制服姿は首がとれるオモチャのようだった。
公開期間は短かいですが、あと1、2回は観たいですね~

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プロフィール

蛹原タオ

Author:蛹原タオ
sanagihara☆yahoo.co.jp
属性:書痴画狂・犬派・虫キチ・不定形生物好き
趣味:映画・演劇・古書漁・動植物観察
好き役者:A.ブロディ、T.クレッチマン、B.D.ハワード、J.イェンチ他
好き作家:稲垣足穂、種村季弘、たむらしげる、手塚治虫
座右の銘:三十六計逃げるにしかず
*06年3月15日以前のログはこちら

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