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2005-04-19

B.A.B.MOVIE AWARDS

ブロディ君、32歳おめでとう~! 既に5日過ぎてるけど(爆)
というわけで遅ればせのお誕生日企画といたしまして「第1回 B.A.B.MOVIE AWARDS」を開催いたします。
B.A.B.=Boxed Adrien Brodyの略。
常々気になっていたのですが、ブロディ君の演じる役は、狭いところに入りこむことが非常に多い。しかも、そのシーンは作品全体を語る何らかの象徴性を持っている場合が多い。
あの長身ながら畳めばコンパクトな体型をみると、ついどこかにしまいたくなる監督が多いのかもしれませんが、実際、彼があの細長い手足をギュッと縮めてうずくまっている様は、曰わく言い難い詩情と暴発しそうなエネルギーを感じさせるものです。
そんな箱入り俳優A.B.の実績を振り返って比較考察しようという本企画。お付き合いいただけたら幸いです。
では、ランキングの発表を(多少ネタバレあり)。

1位 戦場のピアニスト
登場閉所:カフェの床下・地下室の隠し空間・廃墟の屋根裏
狭くない所にいるほうが珍しく、身動きがとれないレベルで狭い空間だけでも3ヶ所。冒頭のスタジオやゲットー、隠れ家も外界から隔離する箱に他ならず、そのハコヅメ感は他の追随を許さない。
そもそも「ピアノ」自体、一種の箱と言えなくもない。
この映画の成功の要因は、リアルであると同時に極めて象徴性・寓意性が高いところにあると思うのだが、その意味でピアノ(=音楽)に守られて激動の時代をさまよう主人公は、まさに「箱に入れられて大海を漂う聖孤児」。作品イメージを決定付けたしまわれっぷりと言えましょう。

2位 ヴィレッジ
登場閉所:納戸らしき小部屋、床下
現代が誇るひきこもり巨匠が作った理想郷のキーパーソン。役名からしてハコヅメ感が漂う(人類史上もっとも有名な箱入り男と同じ名前です)。
かくれんぼで隠れた小部屋と、森から来た「彼ら」から逃げるために入った床下。どちらも楽しそうに入っているのがミソである。以下、作品の根幹にかかわるネタバレにつき反転。
実は舞台の「村」は巨大な箱で、ここで起こる事はすべて(どんなに真剣にやっていようと)壮大なごっこ遊びみたいなものなのだが、ごっこ遊びをごっこ遊びとして楽しむことは、「箱」の存在を隠蔽したい人間にとって一番危険な態度なのである。ある意味、劇中ただ一人箱の外にいた人物。

3位 人質
登場閉所:取調室、棺桶
人質を棺桶に入れて地中に埋め、捜査官相手に交渉というゲームを始める誘拐犯。舞台である取調室はそう極端に狭い場所ではないが、そこでの彼の空間支配力といったら凄まじい。六畳間をニ畳くらいに感じさせる威力である。
某映画誌で「万人に殺意を抱かせ」たと評されたこの人物。確かに、その凶悪さの質はちょっと特殊で、言うなれば小さな粘菌が気が付いたら壁一面に広がっているという類の怖さ(あえて生理的に嫌な例えを使っています)。取調室はそういう怖さの演出にはちょうどいい空間と言える。
最終的には彼自身が棺桶に放り込まれるのも、この閉所性の怪物には願ってもない結末でありましょう。

4位 サマー・オブ・サム
登場閉所:トイレの個室
小銭稼ぎにゲイクラブのショーに出ているパンク青年が、ステージから目星を付けていた客を誘って一緒に入るのがこの個室。大の男2人でさぞ狭かろうと思うが、あいにくそのシーンは実際には映らない。暗示されるだけ。惜しいことこのうえないが、その閉塞感は、広い所に出ようとしてますます狭い所に入り込むこの映画の主要人物達を象徴して余りある。でも画面に向かって「はしょるなー!」と叫ぶ人がいたら、私は全面的に支持しまっせ。

5位 ダミー
登場閉所:トランク
腹話術師と人形の立場が逆転し、逆にトランクに入れられてしまうシーン。当然の事ながら夢オチだが、折り畳まれ感・窮屈感ではダントツの1位。
ちなみに彼が初舞台を踏む老人ホームの集会所は、笑っちゃうほど広い。

ほかにも『ブレッド&ローズ』の清掃用具入れとか『ラブ・ザ・ハードウェイ』の執筆部屋とか言いはじめるとキリがないのですが、今一番気になるのは冬公開の『The Jacket』でしょう。B.A.B.の歴史は止まらない。

では次回は「クレッチマンが低温に耐える映画アウォード(仮題)」です。嘘です。でも『Schneeland』が日本公開したらやるかもしれません。

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プロフィール

蛹原タオ

Author:蛹原タオ
sanagihara☆yahoo.co.jp
属性:書痴画狂・犬派・虫キチ・不定形生物好き
趣味:映画・演劇・古書漁・動植物観察
好き役者:A.ブロディ、T.クレッチマン、B.D.ハワード、J.イェンチ他
好き作家:稲垣足穂、種村季弘、たむらしげる、手塚治虫
座右の銘:三十六計逃げるにしかず
*06年3月15日以前のログはこちら

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