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2007-08-27

ルドンの世紀末

ルドン展に行ってきました。
どうも、この美術館は土地柄のせいかオサレなワカモノが多い(ような気がする)ので馴染めないのですが、今日は朝イチで入ったせいか、最終日の割には落ち着いて観られました。

しかしルドンばっかり200点も観てると、一種の冥界巡りをしたような後味が。

解りやすいコワさとか不気味さとかはではないんですが(むしろユーモラスなところもある)、ずっと観ているとじわじわ染みてくるような不安感がありました。
絵画というより詩や小説の印象に近いかもしれない。まあ代表作の多くがもともと本の挿絵だったものとか文学作品を題材にした連作なので、あたりまえと言えばあたりまえですが。

しかし、こういう作風だと物事を捻って見る人のように思えますが、時代背景と照らし合わせながら順を追って観ていると、むしろ非常に素直な人なんじゃないかと感じました。
19世紀末という、政情不安定で希望と幻滅が入り交じって進歩と退廃がシノギを削っているような時代を、マトモに正直に反映したらこうなっちゃったんじゃないだろうか、彼の場合(「この小説題材にして何か描けよー」と友人に言われてホントに一大連作をものしてしまうあたりなども、なんだか素直っぽい)。
だから、得体の知れない怪物のようなものを描いても、怖いというより不安なイメージになるんじゃないかな。
あと、まとめて観て印象的だったのは、人体が揃って出てくる絵が少ないことです。
たいてい眼だけとか顔だけとか、体もついてるけど人間のじゃないとか、顔は隠れてて体だけとか、全身あるけど背景扱いとか。
ちょうど進化論や精神分析が一大ムーブメントを起こしていた時期と聞くと、なるほどなーと思ったりしますが、何がなるほどなんだろうかと考えるとよくわからないような気もします(なんなんだ)。

それにしても、気になったのは展覧会グッズ。白地にルドンの怪物たちが散りばめられた帽子なんて誰がかぶるんだ。シブヤのオサレさんか。とりあえず私がかぶったら正気を疑われそうです。

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プロフィール

蛹原タオ

Author:蛹原タオ
sanagihara☆yahoo.co.jp
属性:書痴画狂・犬派・虫キチ・不定形生物好き
趣味:映画・演劇・古書漁・動植物観察
好き役者:A.ブロディ、T.クレッチマン、B.D.ハワード、J.イェンチ他
好き作家:稲垣足穂、種村季弘、たむらしげる、手塚治虫
座右の銘:三十六計逃げるにしかず
*06年3月15日以前のログはこちら

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