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2005-12-17

世界第8の驚異

『キング・コング』先行で観て来ました。
以前、こんな企画をやった手前、まずは指摘しておかねばなりますまい。
ブロディ君が、また箱みたいなところに。
まあ大型動物用の檻なんでそんなに狭くないですが(むしろ船室のほうが狭そう)、形状的にはダイレクトに箱。しかも船の中なんで、イメージ的には二重に箱。
やっぱり、幼児がティッシュを見ると箱から引き出さずにはいられないように、映画監督はエイドリアンを見ると何かに詰めなくてはいられないのですね。なぜ詰めるのかといえば、そこにエイドリアンがいるからなんですよ。
いやあ、凄い個性だ。

というわけで、思いつくままにプチ雑感を(ネタバレあり)。
・なにはさておき、この作品はアン/コングでしょう。彼らの関係の変化は実に上手く描かれていたし、なによりこの2人の戯れはいつまででも見ていたい美しさ愛おしさでした。
しかし、どうもこの関係が母子に思えて仕方がないのは、ナウシカと巨神兵の国ニッポンの国民だからでしょうか。
コングはどうみても「坊や」だし、そのコングに「美しいこと」を教えたりするアンには、やはり恋より母性を感じます。
もっとも、恋に落ちることと母性を刺激されることの違いは何だろうかと考えると、そんなに違わないような気もする。

・↑とは逆に、ジャックとアンの関係は、ちょっと唐突感が否めなかったような…。せっかくアンが、初対面に備えて「はじめましてドリスコルさん」を鏡の前で練習したり、小汚い船室にキメキメの女優スタイル(借物)で現れたりと可愛いことをしてくれているのだから、もっとロマコメ風に描き込んで欲しかったな。

・役者では何と言ってもカール・デナム役のジャック・ブラックが圧倒的。複雑でイカレてて多面的で、とんでもなく過剰で恐ろしく空虚な、ある意味この映画そのものと言えそうなデナムという男を、物凄い説得力で演じていました。いやほんと、ここまで深いキャラになっているとは思わなかった。この男についてなら平気で5時間ぐらいは語れそうです(迷惑な)。

・出番はそれほど多くはないのに、美味しい所はほとんどさらっていったイングルホーン船長。ひそかに「困ったときのイングルホーン」とお呼びしています。敬意を込めて。
一見、飄然としていて頼りになりそうだけど案外脆いところがあったり、「文士の恋」に絆されてしまう妙な純粋さがあったりと、ここにも何やら過剰な人物設定がありそうな気が。
実は、イカレポンチ度ではデナムに匹敵するヤバイ人物なんじゃないかと想像するのは、贔屓目でしょうか(というか、その印象は贔屓になるのか?)。

・そんなイングルホーンなんかに従ってヴェンチャー号なんかに乗り、デナム撮影隊なんかを手助けしたために命を落とした、人格パーフェクト一等航海士ヘイズさんに合掌。ジミーとの関係を見ていると、そのまま全然違う物語(文部省推薦)が始まってしまいそうで、ちょっと心配になった。

・ジミー君には、このさいドリスコルに弟子入りして作家になってヘイズさんのことを書いて欲しいと切に願う。

・冒険家役のブルースを見て、カワグチヒロシを連想したあなたは多分同世代。

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プロフィール

蛹原タオ

Author:蛹原タオ
sanagihara☆yahoo.co.jp
属性:書痴画狂・犬派・虫キチ・不定形生物好き
趣味:映画・演劇・古書漁・動植物観察
好き役者:A.ブロディ、T.クレッチマン、B.D.ハワード、J.イェンチ他
好き作家:稲垣足穂、種村季弘、たむらしげる、手塚治虫
座右の銘:三十六計逃げるにしかず
*06年3月15日以前のログはこちら

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