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2007-02-25

放浪と問答の第7話

祝 ご登場 幸隆さま!
祝 再登場 平蔵やん!

ところで幸隆さんのお郷、信濃小県には妙な既視感を感じる。
気持ちよさそうな気候で、名馬の産地で、領主は竹を割ったよーな性格で、気丈な美人がいる……あ、ローハンだ。

さて、相変わらずどこへ行っても「武田への恨み」がネックになって仕官に至らない勘助。今回は、その「恨み」に関する三つの見解を、文字通り巡り歩く精神遍歴編。なかなかに考えさせられる第7話でした。
しかし野伏じゃなくて山伏姿になってもやっぱり小汚い勘助さんは、実にらしくて何かホッとします。

「能力は認めるけど武田への私怨は受け入れがたい」という点では同じながら、あくまで「武田と同盟を結ぶのに邪魔」という政治的な観点(+「なんかヤダ」という生理的観点)からの拒否だった今川に対して、「そもそも戦とは欲のためにするものではなく云々」の理念的な部分を問題にする氏康さん。
氏康さんの言うことは、正論には違いないけどフェアじゃないと私は思う。「それは恵まれたものの言う言葉」という勘助の言い分は、居直りでも言い訳でもなく、底辺を知っている人間の実感ではないかな。
前回、青木大膳が「乱取りを禁止するようなヤツについていけるか」みたいな事を言ってましたが、実際このような命令は現代の我々だから正しいと思えるのであって、当時としては現場を無視した理想主義者の言う事だったと思います。
だいたい「朝の酒はどうの夜の酒はどうの」っていうのも、飲み食いに事欠かない人間の発想だよな。庶民や雑兵の大多数は、酒どころか明日の水すら保証のない毎日だったはずで、そういう者たちが行動原理は個人的で切実な「欲」以外ないんですから。
…なんだか氏康さんにはずいぶん点が辛くなってしまいましたが、私はもともと、悪者より馬鹿者より、このテの理想主義者が大嫌いなんですよ。(あ、あくまでもこのドラマの現時点でのキャラクターとしてであって、史実の北条氏康が嫌いなわけではありませんよ)
単純に、講釈を垂れなければ酒も呑めない男は好かんてのもありますが。

対して「夜に呑んではいかんのか?」という幸隆さんの衒いのない一言には胸がすくー! それにしてもこの脚本、こういうモチーフの繋ぎ方が本当に上手いですね。
「その恨みさえなきゃねえ」という今までの主人候補に対して、「恨みも欲も使いよう」と言い切る幸隆さん。
「恨みは戦場で人を強くするし、足元を掬いもする」そうだ!
「ようは使いこなすことが肝要」そのとーり!
程度の低い議員のヤジみたいになってきましたが、誰か選べと言われたら私は断然幸隆さん支持です。ああ、人柄も素晴らしいじゃないか。
聞き上手というのがまた良いですねー。平蔵が泣きじゃくりながらおそらくは要領を得ない身の上話をしているのを、黙って聞いている幸隆さんの図が想像できます。

そして、今回も泣かしポイントの平蔵やん。
彼にとって大事なのは、何よりもミツの恨みを忘れないことであって、その恨みを果たせるかどうかは、ある意味二の次なんだよなあ。
何か、恨みを晴らすでも捨てるでもなく、噛み締めて血肉にして生きていく庶民の強さみたいなものを、平蔵には感じます。
こういう三様の意見にいちいち煩悶したりできるのが、勘助の器の大きさですかね。

次回はいよいよ、軍師勘助が見られるー!
しかし、スキーでいえばボーゲンのような馬術で勘助に着いていく平蔵の今後が気がかりです。
果たして足手まといくんか、頭数くんか、意外とお役立ちくんか?

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しまった。

タイトルが『晴信初陣』だったのに武田サイドの話をまったくしていない…;;
えーと、若夫婦(とくに嫁v)は今回も可愛かったです。
萩乃さんと駒井さんのやりとりも可愛かった。
あと、信虎さまはどんどん哀れに思えてきました。

はじめまして

トーマス氏情報を求めて辿りつきまして、作品レビューなど楽しませていただいてます。
私も今年は勘助さんに注目しています。誉め言葉なのでしょうが「大河主役としては地味だが演技力は・・・」云々という論評を目にするたび、こんな絵に描いたような美男子が異形の風来坊になっててどこが地味なんだろう!?と思いつつも作品共々おおよそ高評価なので気をよくしています。以前の「武田信玄」の強烈な信虎様の印象があるので今年のキレ父はやりづらいのではないかと危惧していましたが、そこもまたひと味違った壊れ具合でますます期待です。
これからもレビュー楽しみにしています。勿論トーマス氏方面も。

玉兎さん、いらっしゃいませ! はじめまして~
大河話の反応いただけて嬉しいです(^^)
>どこが地味なんだろう
ほんとですよね~! 私も充分華がある役者さんだと思います。
携帯やデジカメのCMに出ていないと、世間では派手とは言われないのでしょうか(^^;)
> 信虎様
そういえば、昔のは恐かったですね~;;
あと、三条様とその侍女も恐くて、母上のナレーションも恐くて、なんだか武田家は真っ暗だったような記憶が(でも面白かった)。今回は良くも悪くも各キャラクターが人間味を増している感じですね。

大河もトーマスも勝手なことばかり書いていますが、また覗いてくださいませ(^^)
プロフィール

蛹原タオ

Author:蛹原タオ
sanagihara☆yahoo.co.jp
属性:書痴画狂・犬派・虫キチ・不定形生物好き
趣味:映画・演劇・古書漁・動植物観察
好き役者:A.ブロディ、T.クレッチマン、B.D.ハワード、J.イェンチ他
好き作家:稲垣足穂、種村季弘、たむらしげる、手塚治虫
座右の銘:三十六計逃げるにしかず
*06年3月15日以前のログはこちら

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