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2010-08-14

東口の煉獄、西口の楽園

鴨居玲展熊田千佳慕展に行ってきました。
単に同じ駅の東口と西口で開催されていたのでハシゴしたのですが、「無茶な組み合わせだなあ」と家族には呆れられましたし、自分でも行く前はそう思っていました。
しかし、結果的にはハシゴして正解。
鴨居展→熊田展の順に行ったので、鴨居展の暗さしんどさを熊田展の明るさ(画風はもちろん、美術展には珍しいくらい子供連れが多くて、実際に明るい会場だった)が払ってくれたおかげで、かえって冷静に振り返ることが出来ました。
やっぱり組み合わせと順序は重要だ。
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2007-08-27

ルドンの世紀末

ルドン展に行ってきました。
どうも、この美術館は土地柄のせいかオサレなワカモノが多い(ような気がする)ので馴染めないのですが、今日は朝イチで入ったせいか、最終日の割には落ち着いて観られました。

しかしルドンばっかり200点も観てると、一種の冥界巡りをしたような後味が。

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2007-05-28

靉光展最終日

休日脱力病(怠け病とおっしゃい)をおして、靉光展に行ってきました。
恥ずかしながら、靉光といっても代表作『眼のある風景』くらいしか知らなかったのですが(そしてそれは、仮に一作だけでも充分観に行く価値のある凄い作品でしたが)、今回の回顧展でまず驚いたのは、わずか38年の生涯にして目まぐるしいほどの変遷ぶりです。
画材からして油絵、ロウ画(溶かしたロウに岩絵の具をまぜたもの)、墨、はては帯のデザインまで。もちろん画風も画題も変わる。
戦病死だそうです。最後の展示品はなんと遺品になった飯盒で、当然ですがそこには美しい雅号ではなく、ミもフタもない本名が刻まれていました。
長生きしていたら独自の画風を極めていたか、それとも変わり続けたかわかりませんが、ともかく惜しまれてなりません。

しかし、どの画風でも印象に残ったのは、ある種の過剰と空虚です。
と言っても、たとえば前に言った伊藤若冲のような粋な過剰や晴れ晴れとした空虚とは違って、何と言うか焦りや不安を大急ぎで塗り込めているような過剰さであり、その過剰の殻がバカッと割れて内側の虚無が覗くような、得体の知れない空虚。

実はこの不安感の正体らしきものの一端が、同時開催の『日本の近代美術』と題された所蔵作品展で観られるようになっていました。
たとえば、ちょうどその時代に出現した「群衆」をテーマに据えた特集コーナーとか、藤田嗣治が軍の依頼で描いたという戦争画の、妙な明るさとかに。

靉光展のほうはこの後巡回するようですが、いっそ二展同時に巡回すれば良いのに。
なんにしても、行き届いた企画展でした。

2007-01-14

新装・美の巨人たち

パトロンが変わって新装開店した『美の巨人たち』ですが、今のところ内容的には何ら(オープニングとエンディング以外)変わってないので安心しました。
特に今日の「エドワード・ホッパーの『2人のコメディアン』」は、この画家の中ではむしろ例外的な作風の作品をあえて取り上げているところといい、解説と画中人物たちのショートドラマとを絡ませる演出といい、この番組らしくて良かったです。
老コメディアン夫婦の最後の舞台のお話なんか、ものの2分の会話劇なのにじわっと来てしまった。
「君が19で僕が20だった」「長かった?」「君は?」「…あっという間だったわ」
…ううっ、思い出すと泣ける。

こういう一社提供番組って良いのが多いだけに、スポンサーに何かあったとき一緒にどうかなっちゃいそうでコワいですね…。特に前のパトロンさんは、番組とのタイアップCMなんか作ったりして大事にしていた印象があるので、何と言うか、「いいご夫婦だなー」と憧れていたご近所さんが経済的な理由で別れてしまった時のような物悲しさがあります(他に例えようはないのか)。
ともあれ、頑張ってください新パトロンさん。とりあえず、これから似たような商品があったらキ○ン製品を選ぶことにしますよ!
2006-09-04

過剰と空白の若冲絵画

話が前後しますが、先月末に東京での会期ギリギリで『若冲と江戸絵画展』を観に行ってきたのです。素晴らしかったのですが、人混みに当たったらしく帰った途端に熱が出ました(家族には知恵熱と言われた。いずれにしても大のオトナが出すような熱ではない)。

しかし繰り返しますが素晴らしかったです。本当に見応えがありました。
若冲といえば絢爛豪華な彩色画のイメージがありますが、今回は水墨画が多く出ていて、これが良いのです。
最小限のまったく迷いの無い線で、悠々と好きなものを描いている感じで、なんだか観ていて清々しい。

ところで私はよく「あんたが好きになるものは共通点が見えん」と言われるのですが、私はどうも、どんなジャンルでも「過剰」か「空白」がある表現に激しく反応する傾向があるようです(たとえば『キング・コング』は過剰、『戦場のピアニスト』は空白)。
若冲の絵は、彩色画の細部が構図を喰いかねない勢いの細密さといい、水墨画の冗談のような筆の省き方といい、過剰と空白の両方がとんでもなく極端な形であるんだな。うんうん。
と、発熱した頭で理屈を練っていたら、一週間近く下がりませんでした(微熱ですが)。やっぱり知恵熱だったのかもしれません…;
プロフィール

蛹原タオ

Author:蛹原タオ
sanagihara☆yahoo.co.jp
属性:書痴画狂・犬派・虫キチ・不定形生物好き
趣味:映画・演劇・古書漁・動植物観察
好き役者:A.ブロディ、T.クレッチマン、B.D.ハワード、J.イェンチ他
好き作家:稲垣足穂、種村季弘、たむらしげる、手塚治虫
座右の銘:三十六計逃げるにしかず
*06年3月15日以前のログはこちら

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